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油とは

油 -複合なる汚染物質-

油には、植物油、動物油、鉱物油がありますが、一般的に、油による土壌・地下水汚染とは、主に石油系炭化水素(鉱物油)から成る石油製品による汚染のことです。

  • 植物油
  • 動物油

鉱物油

  • ガソリン
  • 灯油
  • 軽油
  • 重油
  • 潤滑油
  • ベンゼン

いずれの石油製品も化学特性(化学式)は「特定できない」とされています。なぜなら、油が複合物(混合物)であるからです。

これらの石油系炭化水素には有害な化学物質も含まれています。特に、芳香族炭化水素のベンゼンは発ガン性物質であり、土壌汚染対策法の対象物質として基準値が設定されています。ベンゼンと類似物質であるトルエンやキシレンも、土壌汚染対策法の対象物質ではないものの、水質汚濁防止法等の要監視項目として、それぞれ指針値が設定されています。

日本では、石油系炭化水素(いわゆる油)による土壌・地下水の汚染は、ベンゼンについてのみ基準値を設けていますが・・・アメリカやヨーロッパ、中国、台湾、韓国といった国々では、TPH(全石油系炭化水素)、BTEX(ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン)やPAH(多環芳香族炭化水素)等、多岐にわたり油に関する基準値を設けています。

世界

石油製品の成り立ち

石油の主成分は炭素と水素から成る化合物で、炭化水素の複合物(混合物)と言えます。石油を構成する炭化水素は、炭素数がC1~C4(常温で気体)のものからC50以上のものまで(低分子から高分子まで)、沸点も常温から700℃以上までが広く分布し、主に脂肪族分と芳香族分から構成されています。それらを製油所において精製し、各種の石油製品(ガソリン、灯油、軽油、重油、潤滑油等)を製造していますが、精製工程で複雑に分別、混合されて製品化されているので、その成分は異なります。

炭化水素
油 -複合なる汚染物質-

ガソリン

主にC4~C12の範囲の石油系炭化水素から成り、BTEX(ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン)を含む。
高オクタン価ガソリン(ハイオクガソリン)には、オクタン価を高める目的で、トルエンが24%程度含まれる。

灯油

主にC8~C12の範囲の石油系炭化水素から成り、キシレンを含む。

軽油、A重油

主にC10~C26の範囲の石油系炭化水素から成り、軽油に残渣を含むものがA重油(軽油約90%、残渣約10%)。税制上の都合から、A重油にはクマリンが添加されている。