バイオレメディエーション
バイオレメディエーションとは?
土壌・地下水の浄化手法
油とは
Dr. Carl Oppenheimer
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About Oil
油とは
OVERVIEW
複合なる汚染物質
油には
植物油・動物油・鉱物油
がありますが、土壌・地下水汚染の分野で「油汚染」と言う場合は、主に
石油系炭化水素(鉱物油)
による汚染を指します。石油系炭化水素はガソリン、灯油、軽油、重油などの
石油製品の主成分
であり、複数の化学物質が混在する
混合物
です。揮発しやすい成分は
地下水へ移動・溶解
し、重質な成分は
土壌中に長く残留
するなど、環境中で複雑な挙動を示します。また、ベンゼンなどの
有害な芳香族炭化水素
を含むこともあり、油汚染は健康・環境リスクの面で重要な問題とされています。バイオレメディエーションでは、微生物がこれらの炭化水素を
水や二酸化炭素へ分解
する働きを利用し、油汚染を低コストかつ環境負荷の少ない方法で浄化できます。
鉱物油
ガソリン
灯油
軽油
A重油
C重油
潤滑油
ベンゼン
動物油
魚油
獣脂
その他
植物油
菜種
大豆
パーム
その他
REGULATIONS
規制の比較
いずれの石油製品も化学特性(化学式)は
「特定できない」
とされています。なぜなら、油が複合物(混合物)であるからです。これらの石油系炭化水素には有害な化学物質も含まれています。特に、芳香族炭化水素の
ベンゼンは発ガン性物質であり、基準値が設定
されています。ベンゼンと類似物質であるトルエンやキシレンも、土壌汚濁防止法等の
要監視項目として指針値
が設定されています。日本では、油による土壌・地下水汚染について
ベンゼンのみ基準値
を設けていますが、アメリカやヨーロッパ、中国、韓国などでは、
TPH(全石油系炭化水素)・BTEX(ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン)・PAH(多環芳香族炭化水素) 等を含む広範な基準
を設けています。
対象項目
日本
海外(一般)
Benzene(ベンゼン)
Toluene(トルエン)
Ethylbenzene(エチルベンゼン)
Xylenes(キシレン)
TPH(全石油系炭化水素)
PAH(多環芳香族)
MTBE(メチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)
Oil & Grease / SVOCs 等
対象
指針/監視
なし
COMPOSITION
石油製品の成り立ち
石油の主成分は
炭素と水素で構成された炭化水素
であり、複数種類の炭化水素が混在する
複合物(混合物)
です。石油に含まれる炭化水素は、炭素数
C1〜C4
(常温で気体)から
C50以上
(低分子〜高分子)まで幅広く存在し、沸点も常温から
700℃以上
まで多岐にわたります。構成成分は主に
脂肪族分
と
芳香族分
から成り、これらを製油所で精製・分別・混合することでガソリン、灯油、軽油、重油、潤滑油などの各種石油製品が製造されますが、精製工程が複雑であるため
製品ごとに成分が異なります
。
ガソリン C4–C12
灯油 C8–C16
軽油・A重油 C10–C26
C重油
潤滑油
69°C
126°C
216°C
344°C
431°C
545°C
C4
C6
C8
C12
C20
C28
C44
ガソリン
主にC4~C12の範囲の石油系炭化水素から成り、BTEX(ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン)を含む。高オクタン価ガソリン(ハイオクガソリン)には、オクタン価を高める目的で、トルエンが24%程度含まれる。
灯油
主にC8~C16の範囲の石油系炭化水素から成り、キシレンを含む。
軽油・A重油
主にC10~C26の範囲の石油系炭化水素から成り、軽油に残渣を含むものがA重油(軽油約90%、残渣約10%)。税制上の都合から、A重油にはクマリンが添加されている。